オミクロン株の出現など新型コロナの状況は予断を許しませんが、感染の拡大を防ぎつつ経済を回していくことも必要です。
感染が落ち着いている今、コロナ禍で落ち込んだ消費を回復させようという取り組みが関西各地でも始まりました。
【大阪市 ポイント還元で消費喚起】。
キャッシュレス決済を利用して買い物をした人に、最大で3000円分のポイントを還元し、コロナ禍で落ち込んだ消費を喚起しようというキャンペーンが、1日から大阪市で始まりました。
このキャンペーンは、不要不急の外出自粛要請などによって影響を受けた小売店などを支援しようと、大阪市が1日から始めました。
感染防止対策の徹底など一定の条件を満たした飲食店や宿泊業を除く、市内のおよそ1万3000の店舗でスマホのアプリを使ったキャッシュレス決済で買い物をしたり、サービスを受けたりした場合、最大で3000円分のポイントが還元されます。
大阪・ミナミの商店街では、買い物客らにキャッシュレス決済で使うアプリの説明をしたり、キャンペーンのチラシを配ったりしてPRしていました。
戎橋筋商店街振興組合の菊地正吾 理事長は、「新型コロナの影響でまだまだお客さんの人流が戻って来ていない中なので、少しでも街に活気が戻るよう、多くの人に利用してもらいたい」と話していました。
【兵庫県 プレミアム付き食事券の販売再開】。
コロナ禍で影響を受けた飲食店を支援する「Go Toイート」キャンペーンで兵庫県内で使えるプレミアム付き食事券の販売が1日から再開され、販売窓口には多くの人が訪れました。
新型コロナウイルスの感染拡大で販売を見合わせていた「Go Toイート」の食事券について兵庫県は利用可能な期間を来年3月21日まで延長したうえで1日から追加の販売を開始しました。
▼事前に申し込み、抽せんで当たった人や、▼去年、予約をしたものの、感染拡大で購入できなくなった人が対象で、神戸市兵庫区の商業施設に設けられた窓口では、午前中から多くの人が列を作り、食事券を買い求めていました。
食事券は1冊1万円で購入でき、1万2500円分使えます。
感染対策がとられているとして県独自の認証を受けるなどした9000余りの店舗で使用できるということで、購入した30代の男性は「自粛で家での食事が続いたので、食事券を使って家族や親戚と一緒にカニが食べたいです」と話していました。
また、60代の男性は「新型コロナの影響で飲食店の利用が難しかったので、店を応援するためにも食事券のような取り組みは長く続いてほしい」と話していました。
【奈良県「いまなら。キャンペーン」】。
奈良県民が県内を格安で旅行できる県独自の観光需要喚起策、「いまなら。キャンペーン」が1日から始まり、観光業界からは期待の声が上がっています。
「いまなら。キャンペーン」は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた県内の観光業者を支援しようと県が行うもので、奈良県民が県内を旅行する際に宿泊やツアーの代金が割り引かれます。
今年度は、ワクチンの接種を終えたことなどを示す書類を提示すれば、最大でおよそ50%の割り引きが適用され、1日から始まったキャンペーンに観光業界からは期待の声が上がっています。
このうち奈良市内の古民家を活用した宿泊施設は、これまで外国人観光客が多く利用していましたが、入国制限などの影響で、宿泊客は、感染拡大前に比べ8割から9割ほど減ったということです。
それでも、▼消毒用アルコールやアクリル板だけでなく、各部屋に空気清浄機を設置したり、▼密を防ぐために定員を半数以下に減らしたりするなど、感染対策を徹底して営業を続けてきました。
新たな変異ウイルス「オミクロン株」の水際対策として、再び外国人の入国制限が強化される中、今後は県内観光客の需要増加に期待しています。
代表の安西俊樹さんは、「できる対策はいろいろやってきたので、これから半年くらいでお客さんが戻ってきてくれればいいなと思っています。『いまなら。キャンペーン』がその橋渡しになることを期待しています」と話していました。
からの記事と詳細 ( 消費回復へ 関西各地で取り組み始まる|NHK 関西のニュース - NHK NEWS WEB )
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