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Saturday, July 3, 2021

吹き上がる泥・打ちつける土砂の塊、建物も路線バスものみ込んでいった…熱海の土石流ルポ - 読売新聞

 土石流が起きた熱海市伊豆山の現場に3日正午過ぎ、記者が入った。土石流は北西の山側から南東方向の海側に向かって、幅数十メートルにわたって建物をのみ込んでいた。周囲には泥のしぶきが吹き上がっており、時折、塊になった大量の土砂が斜面を打ちつけていた。

 約500メートル南東の国道135号は寸断されていた。周辺では、民家の1階が土砂に押しつぶされ、2階部分が倒れていた。路線バスは土砂に押され、建物の外壁にもたれかかり、自動販売機が横倒しになって泥に埋まっていた。

 午後5時過ぎ、読売ヘリで上空から現場を見ると、土石流の痕跡がはっきり見えた。土砂が流れた筋の途中、海岸近くの民家が密集したエリアでは、土砂が蛇行しながら海岸線に向かって、勢いよく流れ落ちたとみられる。

 すべて流されてしまったのだろうか。建物は見当たらない。土砂が行き着いた海岸線は一面、茶色く濁っていた。(中山智道、加藤高明)

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