【NQNニューヨーク=松本清一郎】2日の米ダウ工業株30種平均は4日続伸で始まり、午前10時時点では前日比23ドル79セント高の3万4657ドル32セントで推移している。朝方発表の6月の米雇用統計は雇用者数の増加が市場予想を上回ったが、米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を急ぐほどの内容ではないと受け止められた。米債券市場では長期金利が一時低下し、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株を中心に買いが優勢になった。ただ、景気敏感株は総じて売りに押されており、ダウ平均の上値は重い。
雇用統計で景気を敏感に映す非農業部門雇用者数は前月比85万人増と市場予想(70万6000人増)を上回った。一方、失業率は5.9%と市場予想(5.6%)より高かった。経済の正常化に伴い雇用回復は進んでいるものの、全体としては予想の範囲内とみなされたようだ。
雇用統計を受けて長期金利は一時、前日比0.03%低い1.42%を付けた。長期金利が低下すると相対的な割高感が薄れる高PER銘柄が買われやすく、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコム、ソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルが高い。
半面、今年に入って経済再開期待で買われてきた景気敏感株は利益確定売りに押されている。石油のシェブロン、銀行のJPモルガン・チェース、化学のダウが下げている。航空機のボーイングの下落も目立つ。
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