歯がゆかった昨シーズン。
1年目と2年目は、打撃で鮮烈な印象を残した。2018年、プロ初打席でホームラン。翌2019年には、延長12回2アウト満塁の場面で代打として打席に立ち、サヨナラの一打を放った。 だが、2020年は一軍でわずか2試合の出場に留まる。 「一軍に行って結果を残したいという気持ちがすごく強かった。1年目と2年目はキャッチャーとしてあまり自信がなかったけど、去年は自分でも成長したなと思える部分があっただけに、歯がゆい日々を過ごしました」 不完全燃焼のシーズンが終わると、山本は動いた。「12球団でもナンバーワンのキャッチャー」と敬う、梅野隆太郎の自主トレへの参加を志願したのだ。 とはいえコネクションはまったくない。タイガースに在籍経験がある鶴岡一成ファームバッテリーコーチを介して、思いを届けてもらった。梅野は快諾してくれた。 自主トレのメンバーは、梅野のほかに岩崎優と大山悠輔。他球団の主力の輪の中に、自ら足を踏み入れた。 「ぼくは人見知りですし、性格上、そういうところに踏み込んでいく勇気はなかなか持てなかったんですけど、『一年一年が勝負』『自分がよくなるために』と思って飛び込んでいきました。3人の先輩は、すごく気さくに話しかけてくれた。人見知りの感情を出すことなく練習させてもらえました」 およそ2週間、ともに過ごした。ブロッキングを課題としていた山本にとって、球界で高く評価される梅野の技術は最高のお手本だった。投手とのコミュニケーションの取り方にも唸らされた。 それらと同時に、3人との会話を通してプロ野球選手としての心構えを学ぶ。胸に残った言葉がある。 「いきなり、バーンとうまくなることなんてない。コツコツと練習することが大事。それができる選手が、最後に勝つ」
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