渡辺元史
春日大社(奈良市)の摂社で、おん祭で知られる若宮神社の祭神をいったん仮殿に遷(うつ)す仮殿遷座祭(かりでんせんざさい)が23日、営まれた。傷んだ社殿の修理や神宝を一新する20年に1度の式年造替(しきねんぞうたい)のためで、若宮神社の式年造替は2015~16年に営まれた春日大社本殿の第60次式年造替の締めくくり。
新型コロナウイルスの影響で神職のみで行われた。午後6時過ぎ、花山院弘匡(かさんのいんひろただ)宮司ら神職は、参道そばの祓戸(はらえど)神社でお祓いを受け、身を清めた。その後、暗闇のなか若宮神社の社殿から祭神を春日大社本殿横にある移殿(うつしどの)へと遷した。若宮神社から本殿までの約150メートルの御間道(おあいみち)は白い布で覆われ、布越しに漏れるちょうちんの明かりと、神様が通行する際に先払いをする神職の「オーオー」という警蹕(けいひつ)の声が神秘的に響いた。
今後、若宮神社の社殿は屋根のふき替えや朱の塗り替え、調査などを実施する。来年10月に祭神を社殿に戻す本殿遷座祭を営む予定という。(渡辺元史)
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