【NQNニューヨーク=横内理恵】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在、前日比145ドル26セント高の3万3965ドル64セントで推移している。バイデン政権の経済政策への期待や米景気回復を好感し、景気敏感株の一角が高い。スマートフォンのアップルなど好決算を発表した主力ハイテク銘柄も買われている。
バイデン米大統領が28日夜に施政方針演説に臨み、すでに公表していた2兆ドル規模のインフラ投資計画と、育児や教育を支援する1兆8000億ドルの「米国家族計画」の必要性を訴えた。大型の財政支出が米景気を支えるとの期待につながった。景気敏感株が買われ、石油のシェブロンや銀行のJPモルガン・チェースが高い。
好決算を発表した主力ハイテク銘柄にも買いが入り、相場を押し上げている。アップルは前日夕に発表した2021年1～3月期決算で売上高が市場予想を大幅に上回り、3%近く上げる場面があった。ダウ平均の構成銘柄以外では1～3月期決算が市場予想を上回る大幅増収増益だったフェイスブックが一時8%高と急伸した。
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