BSN新潟放送
新潟県加茂市で27日、住宅や飲食店など11棟が焼ける火事がありました。消防は飲食店が火元と見ていますが、なぜ燃え広がってしまったのでしょうか。要因の1つは、木造住宅の密集にあるようです。 火事があったのは加茂市新町の住宅街です。警察や消防によりますと、通報があったのは27日午後9時20分ごろで、鎮火までにおよそ5時間かかりました。飲食店と住宅街の合わせて5棟が全焼。この他、2棟が半焼、4棟が部分焼の被害を受けました。けが人はいませんでした。 【自宅が全焼した人】 「『早く来い、早く来い』と消防の人に言われて、パジャマのまま出てきた。泊る所がないと困る」 消防は飲食店が火元で、そこから燃え広がり、合わせて11棟が焼けたとみています。 【近くに住む人】 「この辺、古い建屋がつながっているもので、一回火が出ると結構、大きな火災になるのは分かっていたのですけども…」 火事が発生した新町は古くからの木造住宅が密集し、火が燃え広がりやすいとして、建築基準法に基づき、「準防火地域」に指定されていました。「準防火地域」に家を建てる際は、防火対策がとられた外壁や網入りガラスなどを使わなければなりません。しかし…。 【加茂市建設課 近藤正史主査】 「古いお宅だと、大正の頃からあるお宅がありまして、今回被災した辺りも大正からの建物でしたので」 火災があった地区は1968年に「準防火地域」に指定されましたが、それ以前に建てられた家には防火対策を行う義務はありません。被害にあった建物の多くは指定の前に建てられ、11棟のうち防火対策が取られていたのは1棟のみ。しかも、リフォームした一部だけだったということです。 加茂市は、避難が長期化し新しい住まいの確保が難しい人を対象に、市営住宅への入居を案内するということです。
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