
初代LSへの“原点回帰”
村上 今回のLSは2017年秋にフルモデルチェンジした5代目のマイナーチェンジ版ということですが、マイチェンとしては相当がんばってやってきた感じがある。 島下 そうですね。見た目はヘッドライトの形状が少し変わったり、モールが黒くなったりというくらいですが、中味には大がかりな変更が加えられています。 村上 乗ってみて、すぐにそれがわかるくらいに違っていた。 島下 実は登場1年目、2年目の年次改良でも細かく手が加えられていたんです。 村上 いわゆる、レクサスが言うところの“オールウェイズ・オン”ですね。 島下 率直に言って、2017年にデビューした時に、かなり否定的な声が出たことは耳に届いていたと思うし、これではダメだという声が、なによりも中の人たちから上がっていた。 村上 それで、相当な力を入れてフラッグシップ・モデルがどうあるべきかを考えてやってきた。その結果がどうだったか、とういうのが今回の最大の注目点ですね。 島下 で、どうでした、村上さんは? 村上 実は2017年に新型に初めて乗った時、僕はまさに「焦点はどこに?」というタイトルの記事を書いているの。というのも、その直前に出たLCはラグジュアリーなドライバーズ・クーペとして焦点がバチッと絞れたモデルだった。それで同じプラットフォームを使うLSに、とても期待していた。ところが乗ってみると、残念ながらLCのようなものではなかった。ドライバーズ・カーとしての走りを追求しすぎたために、逆に乗り心地が悪くなったのかなとも思ったし、いや、そうはいっても、ドライバーズ・カーとしてもまだまだやり切れていない、とも思った。それでよく考えてみて、やはりLSの味付けを決めていくのはとても難しいんだな、と思わざるを得なかったわけ。LCのようにごく限られた人をターゲットにしたクルマに比べて、ショーファードリブンで使う人からオーナードライバーまで、あらゆる要望を1台で実現しなければいけないのだから、そりゃ、無理難題に近い。 島下 外からだけじゃなく、内部からだって、いろいろな声が飛んでくるでしょうからね。これまでの流れを重視して、LSこうあるべき、という人もいるだろうし、いや、このままではユーザーが高齢化していくばかりだから、もっと若返りを図らなければという人だっているでしょう。その結果、変えないものと変えるものがどうあるべきなのか、わからなくなってしまっていたのだと思いますね。新技術も入れなければいけないし、燃費も良くしなければならない、走りも良くしなければダメ、と言っているうちに、本当にやらなければいけないことが曖昧になってしまった。 村上 で、その時に、もう一度冷静になって自分たちが目指すべきものをじっくりと考え直した時に、レクサスの中で出てきたのが“原点回帰”だった。すなわち、1989年の初代LSが持っていた良さはなんだったのかを考えた時に、やっぱり、“乗り心地”と“静粛性”が一番大事だよね、ということになったのだと思います。その点でいうと、今回のLSは相当がんばったと思う。乗り心地については、Fスポーツはともかく、エグゼクティブやバージョンLについては見違えるほど良くなったし、静粛性についても、単に遮音材を増やしたとかいうのではなく、たとえばエンジンをモーターのアシストも含めてどういう回転数でどう使わせるかというところまで考えて、その結果、常用域での静けさを実現するというような手の込んだことまでやっている。そのあたりの出来映えはかなりのものです。
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