※写真クリックで拡大表示します
女優・新垣結衣と俳優・星野源が出演する、TBS系新春スペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類！新春スペシャル!!』が来年1月2日放送される。2016年10月期放送の連ドラでは社会のなかで居場所を失った森山みくり（新垣）と恋愛慣れしていない津崎平匡（星野）が不器用ながらも仲を深める過程が、ムズムズするけどキュンキュンする、“ムズキュン”というワードが生まれた。このほど、金子文紀監督が前作から4年後を描く“今”のみくりと平匡に込めた想いを語った。
今作の舞台となるのは2019年から2020年の春。海野つなみ氏による原作10巻と11巻をもとに、契約結婚から生まれた恋を経て、みくりと平匡がついに本当の“結婚”を決めた連ドラのその後を、野木亜紀子氏の脚本のもと、みくりと平匡が“家族”になる上で起こるさまざまな問題に試行錯誤していくさまが描かれる。
「いつか、いつかと思い4年が経ったので『やっときた！』という想いと、大好きな作品で達成感もあったので『やっとできる！』と思いました」というほど念願の続編。撮影現場では「クランクインは病院で『妊娠』を告げられるシーンで、クランクインそうそう、いきなりハイテンションな芝居を求められる状況でした、2人の、特に新垣さんの緊張感がみんなにも伝わってきました」と振り返る金子監督。
「その『妊娠しました』と言われた時の顔がちゃんとみくりと平匡だった。その顔を観て『戻ったー！』と思って、カットをかけてすぐに『戻ったよ！』と言いに行きました。あれはすごくうれしかった。『あなたたち、いけてますよ』『これでいいんですよ』って伝えないと、と。涙が出そうになった」とキャストとの“再会”を喜んだ。
役者本人の魅力については「ご自身がもつ謙虚さ、誠実さ、相手への誠意。相手を悪く思わずに好意的に受け入れようとする、そんなご本人の持っている資質、人柄の良さがみくりと平匡にすごく反映されている。そこが、前の連ドラに共感していただけた一番の理由ではないでしょうか。日本人に多い、誠実で勤勉な人は、一見つまらなくも見えるから、ドラマになりにくいけど、その真面目で誠実な人を演じ切ったことが支持されていて、その誠実さや勤勉さ、真面目な人柄を崩ささないようにやらなければ、と思いました。見た目がイケていて人気ある人だけど、やっていることはすごく地味。そこがいいなと思います」と彼らの持つ“普通力”を絶賛した。
さて、今作では結婚や職場、住まいなどみくりと平匡の置かれた環境が大きく変わってくる。「みくりと平匡らしさをどこに出せるのか、悩みました」という金子監督は「その二人の“らしさ”を描く。社会に対しての問題意識を失わずに、例えば親になる2人が2人らしくどう社会問題に向き合うか。そういう“らしさ”をちゃんとしないといけない」と追求したという。
「ちゃんと、現実に向き合って自分なりの考え方を持っている人たちであることは変えてはいけない。前作では、すべてのことは自己責任、自己完結。他人に影響することはなかった。何を言っても、何を思っても、どう生きても、自分だけの問題だった。でも結婚して、家族となって、自分だけではない環境となった時に、自分の好みやわがままを捨て家族のために生きなければならなくなった時に、さぁ、2人はどうするのか。それをみせるのが今回の『逃げ恥』です」とテーマを明かす。
そういった意味ではみくりと平匡が結婚したことで、ラブコメディとして2人の恋がどうなっていくか、という “キュンキュン”要素は薄くなるのは必然。「キュンキュンにはなるのだけど、そこを売りにしてはいけないと思いました」。隣にいてもわかり会えない別の人間同士、それでも歩み寄ろうとする2人がかわいらしくて歯がゆい。そんな“ムズキュン”は作品の大きな魅力。だが、それだけでない、思わず『ガンバレ！』と声をかけずにはいられない、現在を生きている、みくりと平匡の奮闘に注目してほしい。
からの記事と詳細 ( 『逃げ恥』新作は“ムズキュン”のみにあらず…4年後のみくりと平匡を待つ“現実”｜秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報 )
https://ift.tt/2WdgicB
No comments:
Post a Comment