ＩＡＥＡ＝国際原子力機関の定例理事会が始まり、グロッシ事務局長はイランの核開発を巡ってイラン側が国内施設への査察を一転して受け入れたことを評価しました。その一方、アメリカなどはイランがウラン濃縮活動を続け、核合意に違反する動きを加速させているとして批判を強めるものとみられます。
オーストリアの首都ウィーンに本部があるＩＡＥＡでは14日から定例理事会が始まり、冒頭、グロッシ事務局長が演説しました。
この中で、イランの核開発を巡ってイラン側がこれまで拒んできた核物質が保管されている疑いがある施設への査察を一転して受け入れたことについて「極めて重要な合意だ」と評価しました。
一方、ＩＡＥＡの最新の分析では、イランが製造する低濃縮ウランが核合意で定められている量の10倍以上に達するなど、合意に違反する動きが加速しています。
こうしたことから、理事会では、アメリカなどが、核合意違反を理由に、批判を強めるものとみられます。
このほか、中東のサウジアラビアで原子力発電所を建設する動きがあることに関連し、グロッシ事務局長は、サウジアラビアなどとこれまで締結していた取り決めを見直し、より厳格に検証する仕組みを取り入れたい考えを示しました。
理事会は今月18日まで行われ、北朝鮮の核開発や、原子力の技術に基づいた新型コロナウイルスなどの感染症対策について意見が交わされます。
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September 14, 2020 at 10:14AM
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IAEA理事会始まる イラン核開発などめぐり議論 - NHK NEWS WEB
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