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Friday, May 1, 2020

【小児科医リレーエッセイ】 「手づかみ食べ」はテーブルマナーの始まりで、「一人できれいに食べる」ゴールにつながります(たまひよONLINE) - Yahoo!ニュース

離乳がスタートすると、離乳食を食べさせる際の悩みや気がかりが出てくるようです。「日本外来小児科学会リーフレット検討会」の先生方から子育てに向き合っているお母さん・お父さんへのメッセージをお届けします。第4回は、東京・UTAKA DENTAL OFFICE佐々木歯科の佐々木洋先生の「食べさせ方・手づかみ食べの大切さ」についてです。

イギリス発の手づかみ食べ離乳法「BLW」が話題に。いったいどんなもの?

離乳食は「食べさせる」よりも「自分で食べる」ことがポイント

不随意な哺乳と異なり、食べる機能の学習では、捕食(とり込み)→送り込み→押しつぶし→舌の上にまとめ→のどに送り込むなどの分離した随意運動を覚え、それをつなげていきます。食べ物を口にとり込み飲み込むのには、味覚・触感・温感などの感覚と口唇・舌・あごや頭頸部の絶妙な協調運動が必要です。
それには頭で理解して器官の動かし方を覚えるのではなく、赤ちゃん自らが食べ物を処理することの繰り返しから、とり込む量や性状と処理のしかた、そしてその結果を身体で覚えていくことが大切になります。
たとえば離乳初期(5~6カ月ごろ)には、ペースト食をのせた浅いスプーンを赤ちゃんの下唇の上に置き、赤ちゃんが自分で口にとり込むのを待ってスプーンを抜き、その後、飲み込むのを待ちます。
口蓋(こうがい)前方部・前歯・口唇・舌は敏感なセンサーです。早く、いっぱい食べさせようとして、口の中に食べ物を入れてしまうと、赤ちゃん自らが捕食して食物の性状を感じることができないので、その後に続く押しつぶしや食塊(飲み込むことのできるまとまり)形成などの結果との対比や整合が生まれず、学習の混乱と遅れを招きます。
離乳の目標は「食べたい」気持ちをもって「一人で食べられる」ことなので、食べさせることよりも「自分から食べる」行動を引き出すことにコツがあります。

離乳期の赤ちゃんは、未経験の食べ物を避けようとして当たり前

離乳が進むとよく受ける質問が「なかなか食べてくれません」です。せっかく作ったのだからお母さん・お父さんは全部食べてほしいと思いますよね。でもこれには赤ちゃんが自分の食べる能力に合わずに食べられないだけでなく、なじみのない味・におい・触感は苦手に感じることがあるという深い訳があるのです。

視覚で確認した獲物を捕食する肉食動物と異なり、雑食動物は初めて口にする食物は警戒し、におい・味・食感などを試しながら安全を確かめようとします。これは「新奇恐怖」といわれるものですが、離乳期から幼児期の子どもにとっては、毎食がまさにこの繰り返しで、未体験の食べ物を避けようとするのは当たり前のことなのです。
体で安全を確認し、脳が興味をもつことの繰り返しから食域が広がります。食体験の乏しい幼児の食べる意欲や興味を強化する因子は、機能や好みに合った食物性状だけではありません。空腹などの生理的要因と安心や期待感をもたらす周囲からのはたらきかけも重要です。
家族がおいしそうに食べている様子に、子どもの食べる興味も増します。

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