函館競馬が開幕した。記者は北海道シリーズ(函館、札幌)の平場のファンファーレが好きで、あれを聴くと「夏が来たなあ」と感じる。実際には、今年の函館はかなり寒く、週中には記者席に暖房が入っていたぐらいだが…。それはともかく、熱戦がスタートした。

今年の北海道シリーズ最初のレースだった土曜函館1Rのファンファーレが鳴る時、スタンドからは大きな拍手が沸いた。それだけ函館競馬の開幕を待っていたファンが多いのだろう。

それは街で過ごしていてもすごく感じる。「やっと競馬が始まりますね」「競馬の開催時期は街がにぎやかになって、うれしいんですよ」という声をよく聞いた。函館競馬場の警備員さんや現地の職員さんの明るいあいさつからも「競馬がやってきた」という高揚感があふれている。

その函館1Rは武豊騎手がナムラローズマリーで鮮やかに逃げ切り勝ち。さすがはレジェンドだ。ゴールの瞬間、またスタンドはどっと沸いた。

2024年の北海道シリーズも楽しくなりそうだ。【岡本光男】