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Sunday, June 23, 2024

【仙ペン】伝説の始まり…なのか - スポーツ報知

◆JERA セ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(23日・東京ドーム)

 「10・8決戦」は社内でデスクとテレビ観戦。写真のキャプションを書いていた。槙原さんの完全試合の時は他球団の担当。お呼びじゃなかった。

 勝負弱いのか。それとも普段の行いが悪いのか。プロ野球の歴史に刻まれるような試合は、ことごとく見逃している。僕が現地で立ち会えたのは、強いて言えば大谷の「二刀流デビュー戦」くらいのもの…って自慢してどうする。

 2013年6月18日の広島・日本ハム戦(マツダ)。大谷は初めて同じ試合で投手と野手の両方に挑んだ。投手としては4回4安打3失点。バットでは2回に二塁打、5回に遊ゴロで勝ち越し点をもたらした。

 投手か打者、どちらかに専念するべき―。まだ当時は「二刀流」について否定的な声もあった。でも、どうだろう。1周回って「打者専念」も、あながち間違いでなかったのかも。11年後の驚異的なアーチ量産を見ていると、そんな気もしてくる。

 入団当時の大谷が興味深いことを言っていた。「投手・大谷と打者・大谷が対戦したら? 今なら打者が勝つと思います。左中間二塁打。真っすぐを打ち返すと思う」―。こうなったら今度は投手に特化した姿も期待したりして。欲が深すぎますか。

 そんなわけで打って守ってヘルナンデス。我らが救世主です。「インコースに難あり」とか言っていたのは誰だ。往年の落合さんを思い起こす肘を畳んでの内角球打ち。「穴はないんデス」と勝手に胸を張りたくなる。

 ジャンプ一番、5回の好守備にもグッときた。交流戦では「美しすぎるバンザイ」を披露。フェンス際の打球にも感覚がつかめないのか、イマイチ不安な雰囲気があった。だけど、それも、こっちの取り越し苦労だったみたい。

 そう言えば、二刀流のデビュー戦だけど、途中から大谷は外野の守備に入っている。この「三刀流」、あまり記憶にないのは興奮していたからでしょうか。

 いや、興奮するなら今でしょう。当たり前に思っちゃいけない。もしかしたら僕らが今、見ている景色は球団史上最強助っ人の「伝説のプロローグ」かもしれないんだから。

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