藤井聡太王将(21)が菅井竜也八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第73期ALSOK杯王将戦7番勝負第1局が7日から栃木県大田原市「ホテル花月」で行われる。両者は6日、対局場の前日検分を行った後、前日会見、前夜祭にも参加した。「振り飛車党」の菅井を迎え撃つ藤井は、24年初戦となる。
8冠防衛ロードの始動に際し、「いよいよ1年の戦いが始まります。1局1局、しっかり臨みたい」と藤井は決意を語った。盤に向かえば、タイトル保持者とか挑戦者という立場は関係ない。昨年11月の竜王戦で3連覇した翌日に揮毫(きごう)した「盤上没我」の言葉どおり、とにかく盤に集中するだけだ。
菅井とは昨年4~5月に行われた第8期叡王戦5番勝負で初めてタイトル戦でぶつかった。3勝1敗で防衛したが、「振り飛車のスペシャリストに苦戦しました」。それ以来の振り飛車党との頂上対決に「大変なシリーズになると思う。中盤でうまくバランスを保つことが大事かなと思います」と話した。
現在タイトル戦負けなしの19連勝中。故大山康晴十五世名人が63年から66年にかけて達成した、タイトル戦最多連覇記録に並んでいる。“大山超え”が注目されるが「意識するより、一歩ずつやっていけたらと思います」。
大田原市は、源平合戦の屋島の戦いで扇の的を射抜いた源氏方の弓矢の名手、那須与一の出身地でもある。まずは、自然体で集中力を発揮して今年の初勝利を射止める。【赤塚辰浩】
○…菅井は栃木初見参。2日制7番勝負は、18年の王位防衛戦以来の登場だ。「2日制はやってみないと昔の感覚を思い出せない部分もある」としながらも、「いつも以上に精度の高い将棋を指したい」と抱負を語った。振り飛車党の7番勝負登場は、19年王将戦の久保利明現九段以来となる。「すごくいい状態で迎えることができた。応援してもらえる方のためにも自分自身のためにも、精いっぱい頑張りたい。振り飛車が十分通用するところを結果で示したい」と言い切った。
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