世界の核軍縮の方向性を議論するNPTの再検討会議は去年8月、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの反対で「最終文書」が採択されず、核軍縮は停滞しています。
こうした中、次の2026年の再検討会議に向けた準備委員会が31日午前、日本時間の31日午後5時すぎからオーストリアの首都ウィーンで始まりました。
ウクライナ情勢をめぐって、ロシアは核兵器を使用する可能性を示唆し威嚇を続けているほか、同盟関係にある隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備する方針を示し、プーチン大統領はすでに兵器の一部が搬入されていると主張しています。
これに対抗して、NATO=北大西洋条約機構の加盟国のうち、ポーランドがアメリカの核兵器を国内に配備する「核共有」への参加を求めるなど、核抑止力への依存を強める動きも出ています。
また東アジアでも、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返し核・ミサイル開発を推し進め、中国も核戦力を拡大していると指摘されています。
8月11日まで開かれるNPTの準備委員会では、国連や一部の国が核兵器の非人道性などを改めて訴え、核軍縮の機運を再び高めたい考えですが、厳しい国際情勢を受けて各国が鋭く対立することも予想され、歩み寄ることができるのか予断を許さない情勢です。
からの記事と詳細 ( NPT準備委始まる 核めぐる状況厳しさ増す中 各国が鋭く対立も | NHK - nhk.or.jp )
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