梅雨が明け、夏休みが始まりました。30日から8月20日まで、有馬川親水広場で毎晩午後6時半から同10時まで「有馬涼風ビアガーデン」を開催しています。新型コロナウイルス感染症が5類に移行して初めての本格的な開催で、コロナ禍からの観光復興を祈念しています。
もともとこの催しは、1995年の阪神・淡路大震災の震災復興を祈念して始め、今年で29年目を迎えます。これだけ長く続けることができたのには、多くの理由があります。
孟子の言葉に「天の時、地の利、人の和」があります。「天の時」は、親水広場で河川工事が始まっていたことや震災からの復興祈念ということが重なり、それまで河川敷を長期間使ってのイベントは開催できなかったのが、特別に許可が下りて開催することができるようになりました。現在は国土交通省の「かわまちづくり支援制度」に採択され、河川整備を行って積極的にイベントなどで使えるようになっています。今夏、この取り組みを姉妹温泉の札幌・定山渓温泉から視察に来られます。
「地の利」として、有馬の南側には六甲山があります。昼間温められた温泉街の空気は軽くなって山沿いを上昇します。ところが夕方になると山頂の空気が冷やされます。冷やされた空気は重いので山沿いを下ってきます。これがいわゆる阪神タイガースの歌にもある六甲おろしです。おろしという漢字は難しいのですが、風という字の上に、下という字を書きます。これが颪(おろし)です。どんなに昼間暑くても日が暮れれば、ビアガーデンに最適の涼しい風が吹き、大変心地よいのです。
そして、今もそうですが、有馬の振興を目的に多くの人たちが関わっています。ビアガーデンは町の人々が集まって運営しています。人の輪が形成されているので、30年近く継続できているのだと思っています。これが「人の和」です。
毎晩、芸妓(げいこ)さんの踊りや音楽ステージが催されますが、8月4日には神戸のジャズ演奏100周年としてジャズステージも開催されます。また9日は、ウクライナからの避難民の方々を少しでも元気づけたいと、ビアガーデンに招待しようと考えています。
カラフルなキッチン屋台が出店します。和牛だけではなく今年は神戸ビーフを使用したすき焼きメニューも加わりました。子ども連れの方には楽しいゲームコーナーも設けています。ぜひ涼しい有馬のビアガーデンにお越しください。お待ちしております。(有馬温泉観光協会)
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