南米で唯一、台湾と外交関係をもつパラグアイの大統領選挙は日本時間の1日朝から開票が始まりました。
台湾との外交関係の維持を主張する与党の候補と、台湾と外交関係を断絶して、中国と国交を結ぶ可能性を示唆する野党の候補の2人による接戦が予想されています。
パラグアイの大統領選挙は日本時間の1日午前5時に投票が締め切られ、開票作業が始まりました。
事前の世論調査によりますと右派の与党候補で元財務相のサンティアゴ・ペニャ氏(44)と、中道の野党連合の候補で元下院議長のエフライン・アレグレ氏(60)の事実上、2人による争いになるとみられています。
パラグアイは、台湾が外交関係をもつ13か国のうちの1つで、南米大陸では唯一、台湾との関係を維持しています。
今回の選挙では、台湾との外交関係を維持するかどうかが争点のひとつとなり、ペニャ氏が台湾との関係維持を主張したのに対し、アレグレ氏は農産物の輸出拡大のため、台湾と外交関係を断絶して、新たに中国と国交を結ぶ可能性を示唆してきました。
中南米では、ことし3月ホンジュラスが台湾と外交関係を断絶するなど中国と国交を結ぶ国が相次いでいます。
パラグアイ大統領選挙は日本時間の1日午前中にも大勢が判明する見通しです。
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