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エンジニアのお悩みをバーチャルAIのBotがデバッグして解決する「エンジニアお悩みデバッグbot」の連載が始まります。
本連載は、エンジニアのお悩みをバーチャルAIでロジカルかつシステマチックにデバッグしていき、エンジニア界の幸福を最大化させていくことが目的です。今回はその準備編として、どんな連載になるかを説明します。
エンジニアのお悩み、募集中
Q. AIが悩みに答えるのですか?
A. 正確には「バーチャルAIを持つbot」が答えます。バーチャルは「仮想的な」と訳され「想像上の」と誤解されがちですが、本来は「実質的な」という意味を持ちます。表面上の体裁はbotですが、下図のように人とAIから成り立ちます。人と機械からなるバーチャルなAIを中身としたbotが実質的にお悩みをデバッグしていくというわけです。
開始当初はほぼ人力でお悩みデバッグをしていくことになります。しかし、実際にOpenAIのChatGPTなどのAIに頼ったり、既存モデルを利用してAIを実装したりしていく予定です。そのため、上図のように連載が進むに連れAIによる回答の割合が増えていくことになります。
実装は、現在の技術においては既存のAIモデルのファインチューニングが現実的です。ファインチューニングに限りませんが、学習させるには教師データとなり得るテキストが必要です。その元データとなるのが、この連載のお悩みデバッグ回答です。そのため、毎回の回答がエンジニアにとって理想のものになることを目指します。
Q. どんなbotですか?
A. 何種類かのエンジニアbotです。エンジニアの悩みなので、エンジニアが回答するのにふさわしいでしょう。
まずは、エンジニアbotのコンセプトを説明します。まず、悩みというものは、何かしらの不足から生じるものです。というわけで、エンジニアに不足する要素から、エンジニアの反対要素を有するキャラクターを考案します。物事の「反対」の考え方については「元任天堂開発者が解説 「反対」のテクニックを使ってアイデアの質を高める」をご参照ください。
エンジニアから連想される属性は、「テクノロジー」「男性」「若い」「論理的」「社会人」「労働者」「頭脳労働」「インドア派」「こだわりがある」「運動不足」などがありそうです(著者の主観的見解です)。これらの属性を幾つかピックアップし、反対の属性を有する3人のキャラクターを生成しました。なお、キャラクターのイラストは画像生成ツールとして「Stable Diffusion」を利用して作成しています。
1人目は「お嬢さまエンジニア」です。男性⇔女性、労働者⇔資産家という属性から生成されたキャラクターです。
エンジニア的な論理的な解析力はそのままに、優美なお嬢さま口調でお悩みをエレガントかつラグジュアリーにデバッグします。高貴な家で大切に育てられたお嬢さまから集めたコーパスにより性格がファインチューニングされていく予定ですが、現行は漫画やゲームでみられる概念的お嬢さまとなっています。チューリングテストをパスするような高度なAIを目指すSF的な企画なので、サイバーパンク感を加えてみました。
2人目は「ゴリラエンジニア」です。主にテクノロジー⇔ワイルドという属性に特化したキャラクターです。
エンジニアの論理的思考と、ゴリラならではの筋力由来の物理的行動力の組み合わせは相性抜群です。暴力的な論破力だけでなく、包容力ある人情も備わっており、パワフルかつエモーショナルなお悩みデバッグを得意としています。インドアタイプの内向さとは反対に、外交的なパーティピーポーのコーパスから性格がファインチューニングされていく予定で、若気の至りのような経験談でマウンティングしてくることもあるかもしれません。
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