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Friday, December 30, 2022

箱根駅伝:給水ルールに「コロナ対策」で生じた変化…飲み終わっ ... - 読売新聞オンライン

 箱根駅伝のドラマを生む給水は、第73回大会(1997年)に始まった。国内の駅伝では長年、給水は「助力行為」に当たるとして認められていなかったが、第72回大会で2チームが途中棄権したことをきっかけに、選手の安全などを考慮して導入が決まった。飲んでいいのは「主催者が用意する水・スポーツドリンク」と決められている。

 給水員は各チームの部員や大学関係者が務める。惜しくも出場メンバーに選ばれなかった部員が、仲間に激励の言葉をかけながら、飲み物を手渡す。その部員が翌年の大会で箱根路を快走し、逆に前年のレギュラーが控えに回って仲間に水を渡して支える--といったドラマも生まれることがある。なお、運営管理車に乗っている監督が下車して給水することはできない。

 2021年の第97回大会では、優勝候補・青山学院大の主将でエース格だった神林勇太選手(4年)が給水員に回った。大会直前に疲労骨折が判明し「チームを勝たせるために自分の役目を果たそうと思った」。9区で1学年後輩の飯田貴之選手に水を渡して励ます献身的な姿が、お茶の間に感動を呼んだ。

 給水場所は1区と6区を除く各区の10キロ、15キロ地点(9区は14・4キロ地点)の2か所のみ。ただし、5区は大平台ヘアピンカーブのある7・1キロと、上りが終わる付近の15・8キロの場所にある。

 コロナ対策として、走者の路上へのボトルの投げ捨てや口に含んだ飲料を吐き出す行為が厳禁とされ、給水員はビブスのほか、手袋、不織布マスクの着用が義務付けられている。

 給水員が手渡しのためにランナーと並走できる距離は、原則として50メートル以内だ。ただ、ボトルを渡し終わったら直ちに立ち止まらなければならなかったコロナ前とは違い、渡し終わった後も並走し、必ず手渡しでランナーからボトルを回収する。つまり、ランナーとしばらく並走できるだけの走力がないと、給水員は務まらない。

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