ヤマハは北米で、「YZF-R1」「YZF-R1M」の2023年モデルを発表した。価格は1万7999ドル/2万6999ドルで、車体カラーやスペックの変更はなし。欧州では未発表だが2023年度は継続販売ということになりそうだ。
クロスプレーンクランクの4気筒エンジン搭載、2021年はスーパーバイク世界選手権のタイトルを獲得
ヤマハは、欧州で9月に競技向けキット組み込み車「R1 GYTR」を、そして10月に北米で市販スーパースポーツ「YZF-R1」および「YZF-R1M」を発表した。1997年9月にミラノショーで初代モデルが発表されてから25年を迎えたYZF-R1シリーズは、2015年に登場した最新世代が2019年秋にマイナーチェンジを施され、先進の電子制御と、最新排出ガス規制に適合しながら実測値で大幅にパワーアップを果たしたエンジンを手に入れた。これを高バランスのシャーシに搭載し、まさしく円熟の域に達しているといえよう。
フラットプレーンの並列4気筒エンジンを搭載して誕生したYZF-R1は、2000年/2002年に大幅マイナーチェンジ、2004年にスーパーバイク世界選手権のレギュレーション変更をにらんだフルモデルチェンジを果たした。クロスプレーン並列4気筒エンジンを搭載したのは2009年モデルからだったが、トラクションコントロールシステムの搭載などを挟みつつ、2015年に劇的なフルモデルチェンジを受け、レースイメージと直結した最新世代へと切り替わった。
2019年秋にカウル形状の変更やエンジン内部パーツを大幅なアップデートを受け、2020年には日本でも発売。このときにはヤングマシン誌で徹底テストを行い、なんとエンジンの実測出力がメーカー公称スペック値を2.9psも上回っていたことが判明した。
そんなYZF-R1はレースでも好調で、2021年のスーパーバイク世界選手権では、トプラック・ラズガットリオグル選手が絶対王者と呼ばれたジョナサン・レイ選手の追撃をかわしきってタイトルを奪取。2022年もチャンピオン争いを繰り広げている。また、2022年の全日本ロードレース選手権では、中須賀克行選手が前人未到の通算11度目となるチャンピオンを獲得している。
日本仕様のYZF-R1/Mは、2021年モデルからすでに令和2年排出ガス規制に適合しており、2023年モデルも継続販売に障壁はない。欧州/北米の動きを見る限り、カラーチェンジの可能性もなくはないものの、日本仕様2023年モデルのラインナップは間違いなさそうだ。
YAMAHA R1 GYTR[2023 EU model]
主要諸元■全長2055 全幅690 全高1165 軸距1405 最低地上高130 シート高855(各mm) 車重201kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量17L■ブレーキF=φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
■GYTR仕様
・アクラポヴィッチ製チタニウムエキゾースト
・GYTR 電子制御パッケージ
・GYTR 車体パーツ
・GYTR ドライブシステム
・GYTR ボディワーク
・そのほかワイドレンジなGYTR PROパーツも選択可能
YAMAHA YZF-R1/M[2023 US model]
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4.5ガロン(約17L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●北米価格:R1M=2万6999ドル(約392万5000円)/R1=1万7999ドル(約261万6000円) ※諸元は北米仕様R1M/日本円換算値は10/8現在
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