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Monday, October 17, 2022

県内の地下避難施設 8カ所のみ by 陸奥新報 - 陸奥新報

 国際情勢が緊迫を深める中、北朝鮮による挑発的な行動もエスカレートしており、今月上旬には5年ぶりに本県上空を越える弾道ミサイルが発射された。県民に対しては「建物や地下への避難」が呼び掛けられたが、国の国民保護ポータルサイトによると、県内の地下避難施設は弘前など2市の計8カ所に限られる。インターネット上では「青森に地下施設はない」といった皮肉な反応も飛び交った。
 4日朝、北朝鮮が東方にミサイルを発射した。これを受け政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を発出、防災行政無線や緊急通報メールで注意喚起を図ったほか、インターネット交流サイト(SNS)ツイッターの「首相官邸災害・危機管理情報用アカウント」も、建物の中や地下への避難を呼び掛ける一文を掲載した。
 結果的にミサイルによる実害は出なかったが、ネット上で県民の話題となったのが「地下」不足の問題。地下鉄網や地下街が整備されている首都圏などとは事情が異なることから、ツイッターでは県民や県人とみられる利用者が「青森には地下鉄がない」「地下施設なんてものはない」「頑丈な建物もない」と自虐的な反応を示していた。
 事実、内閣官房国民保護ポータルサイト掲載の一覧表によると、本県の地下避難施設は弘前市2、青森市6の計8カ所で、その場所も多くが中心街に限られている。町村部や県南地方には皆無だ。
 県防災危機管理課は「皆さんもご承知の通りの地域事情で、地下施設はあまりないし、だからといって造るという話にもそうそうならない。市町村が新たに公共施設を整備する場合に、防災にも配慮をしてもらえたらとは思っている」と説明。緊急時に県民が採り得る選択肢の一つとして「特に避難施設として指定されていなくても、地下道や堅固そうな建物が近くにある場合、そちらを利用するのも手では」とした。
【写真説明】国のポータルサイト掲載の資料では弘前、青森両市に計8カ所しかない本県の地下避難施設=写真は弘前市立観光館駐車場

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