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Monday, July 4, 2022

国内では日高のアポイ岳にのみ生息 希少なチョウを守る|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

国内では唯一、日高のアポイ岳に生息し、国の天然記念物にも指定されている希少なチョウ「ヒメチャマダラセセリ」を守るため、研究者や様似町のボランティア団体などが保護活動が続けています。ことしの調査ではチョウの数が増えたとみられるなど、保護活動の成果が出始めています。

ヒメチャマダラセセリは、焦げ茶に白いまだら模様がある大きさ3センチほどのチョウで、国内ではアポイ岳のみに生息し、国の天然記念物にも指定されています。
近年、生息地の環境の変化などで減少していることから、日本チョウ類保全協会の研究者と様似町のボランティア団体「アポイ岳ファンクラブ」などがおととしから保護活動に取り組んでいます。
このうち去年は、国と道の許可を得てヒメチャマダラセセリの成虫を捕獲し、幼虫になるまで人の手で育てる繁殖を試みました。
卵からかえった幼虫は少なくとも1000匹で、エサとなる葉に移された後、アポイ岳に戻されました。
またアポイ岳では、幼虫や卵を外敵から守るため、葉にネットをかぶせ、昆虫などに食べられないようにする対策をとりました。
日本チョウ類保全協会によりますと、ヒメチャマダラセセリの成虫の数は、おととしには推計でおよそ50匹と、かつての10分の1にまで減ったとみられていましたが、ことしは推計で少なくともおよそ200匹にまで回復したとみられるということです。
日本チョウ類保全協会の中村康弘事務局長は「保護活動を継続させることによって生息数の安定につなげていきたい」と話しています。

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