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Sunday, May 22, 2022

【仙ペン】始まりと終わりにいる男 - スポーツ報知

◆JERAセ・リーグ 阪神2―1巨人(21日・甲子園)

 例の誤送金問題。ついに事態は容疑者の逮捕に発展した。24歳の男性は「誤って振り込まれたと分かっていて使った」と話しているという。

 4630万円は確かに魅惑的な大金だ。だが、人生をダークサイドに転落させる代償としては心もとない気もする。何よりも国民のお金だ。思いとどまってほしかった。

 町側の失態が招いてしまった事件だけに同情の余地はある。ただ今回の被害額が、ほぼプロ野球選手の平均年俸(4312万円)と聞くと話は違う。無性に腹が立って仕方がない。

 血と汗と涙。何の保証もなく練習に耐え明日なき競争に生き残り「人並みの選手」になって、やっと手にできる金額だ。ボーッと寝ている間に振り込まれ、使い込んでいいワケがない。

 それにしても巨人ナインの年俸(金額はもちろん推定)を改めて見ると、4000万円前後ってなかなかのボリュームゾーンだ。メルセデスと戸郷、高橋の先発ローテ組。野手だと松原か。ホントに盛り返してほしい。このままだとオフには球団からの返還…じゃなくて減俸要請は必至だ。

 さて、あの人はどうでしょう。堂々たるセ・リーグの首位打者。我らが吉川尚輝です。「でも、お高いんでしょ?」とテレビショッピングならワザとらしく怪しむところだが、これが何と3700万円ポッキリだったりする。

 今季、ジャイアンツが優勝したらMVPを争ってもおかしくはない。いや本命かも。そんな男の報酬が誤送金よりも少なくていいのか。来季は一気の大台、1億円突破でヨロシク。

 そんなわけで背番号2の復帰で始まった連勝が、背番号2のミスでストップした。痛恨のバント失敗。走者を送れなかったことよりも、いい流れを止めたのがキツかった。

 でも責めているんじゃない。チームの浮沈を一身に背負う存在に成長したっていうこと。菅野や岡本和、そして坂本と同じだ。年俸は割が合わないけど。

 連日の消耗戦。それでも増田陸を見れば元気が出てくる。9回の右前安打。一塁上での小さなガッツポーズにグッときた。610万円分の仕事は、とっくにクリアしている。

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