弘前大学COI研究推進機構では、2022(令和4)年5月25日(水)から5月31日(火)までの7日間、令和4年度「弘前市いきいき健診」を実施します。この健診は弘前市民の健康寿命延伸を目的に、弘前市と弘前大学が平成28年度から共同で実施しているもので、AMED日本医療研究開発機構(認知症研究開発事業)による「健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究」(全国8地域からなる地域高齢者1万人の大規模認知症コホート研究)の一環でもあります。
対象は65歳以上の弘前市民で、平成28年度と平成29年度にベースライン調査を実施し、その後2年毎の追跡調査を経て、最終的に10年間継続して健診を行います。今年は平成28年度に最初の健診を受けた方の3回目の追跡調査となり、期間中に約800名の健診を予定しています。今年度の健診は、参加者を健診2週間前までに3回目のワクチン接種を終えた方のみと限定している他、密にならないよう10分毎に6人ずつ受付をするなど、万全の感染防止対策を講じて実施しています。
健診初日の25日(水)には、会場となる岩木文化センター あそべーる(弘前市)に櫻田宏弘前市長が視察に訪れ、COI研究推進機構・中路重之特任教授から各種健診の説明を受けました。健診項目は、身長・体組成・心電図・内科診察・握力などの他、五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)の味が付いた水分を口に含み味覚を検査するブースや、タブレットを用いて認知機能や老年期のうつを検査するブースなど、計20ブースにのぼります。
櫻田市長は、「市民の方々が健康に関心を持っていると強く感じた。認知症予防を含め、市民の健康づくりのための施策として今後も実施していきたい。」と力強く語りました。また、統括の中路特任教授は、「日本の認知症の追跡調査としての責任をしっかりと果たしたい。多くの高齢者のみなさんがこの健診を楽しみにしているので、楽しみながら健康長寿社会を目指していきたい。」と今後の展望について話しました。
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