中国最大の経済都市、上海で新型コロナウイルスの感染が拡大し、全域で段階的に厳しい外出制限が始まる中、一部の貨物便が欠航するなどの影響も出始めています。当局は、外出制限の期間を短く設定するなど、経済への影響を最小限にしたいねらいとみられ、感染を抑え込めるかが焦点です。
3月に入り、新型コロナウイルスの感染が拡大している中国では、28日、一日で全土の市中感染が無症状の人も含めて6886人確認されました。
このうち最大の経済都市、上海では無症状の人を中心に4477人と、最も多い感染者が確認され、3月28日から4月5日までの期間、市内全域を2つの地域に分けて段階的に厳しい外出制限がとられています。
制限が始まった上海東部には、国際便が多く就航する浦東空港がありますが、全日空と日本航空は、従業員が出勤できないため、日本と結ぶ貨物便が3月28日は欠航したほか、3月29日も一部が欠航しました。
また、同じ東部にある世界最大のコンテナの取扱量がある港では、貨物船からの荷降ろしはできるものの、配送するドライバーなどの不足が指摘されていて、制限が長期化すればサプライチェーンへの影響が広がる懸念も出ています。
上海の外出制限は、これまでのほかの都市と比べて短く設定されていて、当局は上海のような大都市では、経済への影響を最小限にしたいねらいとみられますが、期間中に感染を抑え込めるかが焦点です。
からの記事と詳細 ( 上海全域での外出制限始まり 貨物便の欠航など物流に影響も|NHK - nhk.or.jp )
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