近く発表される米国の「核戦略見直し(NPR)」をめぐり、バイデン政権は米国や同盟国への核攻撃にのみ核兵器を使うという「唯一目的化」を盛り込まず、運用の厳格化を見送る見通しとなった。通常兵器の攻撃にも核兵器を使える従来方針を踏襲することになる。ロシアへの抑止力低下を恐れる同盟国の懸念を受け、バイデン大統領が決断したという。
25日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の米政府当局者の話として伝えた。
バイデン氏は就任前、「核攻撃を抑止し、必要であれば報復することが米国の核兵器の『唯一の目的』であるべきだ」という考えを繰り返し発言。2020年米大統領選でも公約として掲げ、バイデン政権は「核なき世界」を掲げたオバマ政権の核軍縮路線を引き継ぐと期待されていた。
しかし、WSJによると、バイデン氏は最近、NPRに関して「米国の核兵器の『基本的な役割』は核攻撃を抑止することにある」という表現を盛り込むことを決断。米政府当局者によると、この表現は、通常兵器、生物・化学兵器、サイバーによる攻撃に対しても「極限の状況」であれば、米国が核兵器を使う余地を残したものという。
バイデン氏の今回の決断は…
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