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Friday, March 25, 2022

原油市場で需要崩壊始まりの可能性、高値で痛みも-JPモルガン - ブルームバーグ

商品市場には「高値の解決策は高値」という意味のことわざがある。そうした状況がまさに原油市場で起こりつつあるのではないかと、JPモルガン・チェースはみている。

  ロシアのウクライナ侵攻後に原油相場は1バレル=100ドルを突破し、消費者は痛みを実感しつつある。ただ、これまではウクライナで実際に起きている戦争や対ロ経済制裁、中国における新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染拡大が、原油高という材料よりも直接的に需給に影響を与えてきたという。

  ナターシャ・カネバ氏ら同行アナリストは24日のリポートで、「現時点では世界における需要崩壊要因は明らかに原油高だけではない」と指摘。その上で、記録的な原油高が1カ月続いた後、消費者が反応し始めていることがデータで示唆されると分析した。ウクライナ侵攻後にブレント原油は値上がりし、1バレル=139ドルを突破する場面もあった。

  JPモルガンは4-6月(第2四半期)の需要予測を日量110万バレル、7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)の見通しをそれぞれ約50万バレル引き下げた。「見通し修正は、地政学的ショックの中心にとどまる欧州に特に集中している」と説明した。

  同行は基本シナリオで、4-6月のブレント原油価格平均を1バレル=114ドル、7-12月は101ドルと想定している。

原題: JPMorgan Says Oil Demand Destruction Has Begun Amid Ukraine War(抜粋)

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