2年連続の中止が決まった「神戸ルミナリエ」の代わりに、歴代のイルミネーション作品の一部を神戸市内で展示するイベントが3日から始まり、夜の街頭を明るく照らし出しています。
神戸の夜をイルミネーションで照らす「神戸ルミナリエ」は、阪神・淡路大震災の起きた平成7年から、犠牲者の鎮魂と街の復興を願って、例年12月に行われています。
しかし、去年に続いてことしも中止となり、代わりに3日から歴代作品の一部を市内各地で展示するイベントが始まりました。
コロナ禍での密を避けるため、三宮センター街や南京町など7つの会場に分散して、直径3メートルほどの9つの作品が展示されています。
このうち、例年の会場となっている東遊園地では午後4時ごろ、明かりがともりました。
高校3年生の女子生徒は「震災は経験していませんが、震災の記憶を引き継ぐイベントだとここに来て初めて知りました。災害はいつ起きるか分からないので危機感を持って過ごしたい」と話していました。
組織委員会事務局の本田雅也さんは「ルミナリエの中止は残念だが、作品を見て震災のことを思い出してもらいたい」と話していました。
イルミネーションの点灯は、毎日、日が沈むころから午後9時ごろまでで、今月12日まで続きます。
【展示作品は「ロソーネ」】
今回、展示されているのは、イタリア語で「バラ窓」を意味する「ロソーネ」という作品で、直径3メートルほどで左右対称の形をしています。
この「ロソーネ」は、「神戸ルミナリエ」で、長さ200メートル余りにわたって続くアーチ型のイルミネーションの「ガレリア」の最終地点、高さ10メートル余りの場所に設置されてきました。
今回のイベントのために、過去25回の中から9つの作品がイタリアから空輸され、白熱電球が使われていた平成27年以前の作品をすべてLED電球に作り直したということです。
市内の7つの会場に分散して展示され、このうち、▽東遊園地には震災が起きた平成7年の第1回の作品「希望」、▽メリケンパークには東日本大震災の起きた平成23年の作品「四つ葉のクローバー」など2つの作品、▽神戸ポートミュージアムには直近に行われたおととしの作品「エメラルド」がそれぞれ展示されています。
組織委員会は「コロナ禍で密を避けて市内の周遊を楽しんでもらいながら、阪神・淡路大震災のことに思いを寄せてほしい」と話しています。
今回のイベントの7つの会場と展示される作品は次の通りです。
▽東遊園地、平成7年の「希望」。
▽三宮センター街、平成9年の「南の太陽」。
▽南京町、平成18年の「繁栄」。
▽元町通1丁目のHITODE交差点、平成19年の「ダイヤモンド」。
▽メリケンパーク、平成23年の「四つ葉のクローバー」と平成30年の「神の目」。
▽神戸朝日ビル、平成27年と28年のいずれも「サファイア」。
▽神戸ポートミュージアムの南側緑地、令和元年の「エメラルド」。
からの記事と詳細 ( 「神戸ルミナリエ」の代替イベント始まる 7会場に9作品展示|NHK 兵庫県のニュース - NHK NEWS WEB )
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