文部科学省が五月、小学六年生と中学三年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の公表を受け、群馬県教育委員会は県内分の結果をまとめた。テストの平均正答率は小学校の国語、中学校の国語と数学は全国平均を上回った一方、小学校の算数は下回った。
調査は昨年度、新型コロナウイルスの感染拡大で実施しなかったため二年ぶり。本年度は県内では小学六年生は三百四校の約一万五千七百人、中学三年生は百六十四校の約一万五千七百人が参加した。
調査結果によると、小学校の国語は、言葉や文の特徴を理解する点、文章全体の構成を捉える点はできているが、目的に応じ文章と図表を連携させ必要な情報を読み取る点は身に付ける必要があると指摘した。
全国平均を下回った算数は、直角三角形の面積の求め方への理解や、答えが一より小さくなる割り算の理解など図形や数式に関わる公式や式の立て方の理解に課題があるとした。
中学校の国語は敬語を適切に使う点、文章構成の工夫に対する自分の意見は書けるが、文章の要旨を読み取りまとめる力を高める必要があるとした。
数学では、基本的な計算技能や図形の知識は定着しているが、日常生活に関わる問題解決の説明に課題があると挙げた。
県教委はコロナの感染拡大に伴う休校や短縮授業などによる大きな影響はなかったとしている。結果を分析し、各校で授業改善に向けた対応を協議する。(池田知之)
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