NST新潟総合テレビ
地域の住民が守り続けてきた、“不撓不屈の精神”を学ぶ小学校の伝統行事を取材しました。
“目標は全員完泳” 伝統の2000m遠泳に挑戦する子どもたち
新潟県長岡市の中心部にある表町小学校。 7月のある日、6年生のプール授業が行われていました。 隊列を組んでひたすらプールを周り続ける児童たち。その時間は20分にも及びました。 いったいなぜ、児童たちは休まずに泳ぎ続けていたのでしょうか?
児童:「みんなと協力しあって、本番全員で2000mを完泳することが目標」 表町小学校では毎年、“海の学校”と題し、海で2000mを泳ぐ伝統行事を実施しています。この日行われていたのは、その練習でした。
始まりは大正15年 体力・泳力を伸ばすだけではない“海の学校”
もちろん、中には泳ぎが苦手な子もいますが、周りの児童がアドバイスを送ります。 泳ぎの得意・不得意に関係なく、クラス全員が助け合い、2000m完泳を目指すこの行事。 表町小学校 竹垣雅彦 教頭: 「友達を思いやって、一つの目標に向かって成功する。そういった体験をぜひさせたいと思っている」
その始まりは1926年、大正15年までさかのぼります。 体力や泳力を伸ばすことが主な目的ですが、ある「大切な精神」が受け継がれていました。 表町小学校 竹垣雅彦 教頭: 「うちの学校の建学の精神、“町校魂”と呼んでいるが、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神。焼野原から立ち直ってきた、立ち上がってきた。『負けてたまるか』という気持ちで取り組んでいる。それが海の学校にも表れているかなと思う」
76年前の長岡空襲 市の中心部・表町では犠牲者も多く…
76年前、1945年8月1日にアメリカ軍の爆撃により、少なくとも1488人が命を落とした長岡空襲。 長岡市の中心部に位置する表町国民学校、後の表町小学校も空襲による被害を受けました。
長岡戦災資料館 酒井優佑さん: 「こちらに飾られている方たちは、表町学校区で亡くなられた。顔・表情を見てもらうと分かる通り、子どもや女性・高齢者の方が圧倒的に大勢亡くなっている」 犠牲者の約4割が表町国民学校区内に住む人で、児童も100人ほどが犠牲になりました。
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