今夏の阿波踊りについて、主催の徳島市は29日、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、有料演舞場の開催は断念し、屋内で行う前夜祭と選抜阿波おどりのみ開催する方針を示した。2年連続中止という事態は避けられる見通しだが、規模は例年より大幅に縮小し、踊り手は有名連だけになる。
市は感染状況に応じて規模を縮小する三つのモデル案を用意。この日の阿波おどりネットワーク会議で、「人流を抑え雑踏など3密の発生を極力排除できる」として屋内開催案を提示し、異論は出なかった。あわぎんホールでの前夜祭(8月11日)と選抜阿波おどり(同12~15日)のみの実施となり、踊り手や観客も県内在住者に限定するという。
市は有料演舞場を設ける案について、県が「とくしまアラート」を解除したものの8月15日までを第5波の早期警戒期間と位置づけたことや、関西や関東圏で引き続きまん延防止等重点措置が発令されていることなどから断念した。
今夏の阿波踊りには県内外から踊り手グループ75連が参加を申し込んでいるが、前夜祭や選抜阿波おどりには、県阿波踊り協会と阿波おどり振興協会加盟のグループしか出演できない。会議では学生連や一般連の出演を検討するよう求める意見も出された。
内藤佐和子市長は会議の冒頭「新型コロナの感染は、依然として予断を許さない状況下にあると認識している。ぎりぎりまで悩んだが75連全員が参加できるプランは断念せざるをえない。踊り手や観客の動線を考えると苦渋の決断となった」と述べた。市は今後、会議の意見を踏まえて開催規模を正式決定するが、感染状況によってはさらに縮小した規模での開催や中止になる場合もあるとしている。(伊藤稔)
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