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【NQNニューヨーク=岩本貴子】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前10時時点では前日比245ドル00セント高の3万4119ドル24セントで推移している。上げ幅は一時300ドルを超えた。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ前倒しの懸念が和らぎ、景気回復や企業収益の伸びを背景にした楽観が広がっている。機関投資家が運用の指標にするS&P500種株価指数が過去最高値を上回ると買いが勢いを増した。
FRBのパウエル議長が22日の米議会証言でインフレ率の高まりを警戒しつつも「一時的な要因が和らげば低下していく」と述べ、性急な利上げを否定した。市場ではFRBの金融引き締めへの警戒が薄れ、買い安心感につながっている。
市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は24日に一時14.19と、取引時間中としては昨年2月中旬以来の水準に低下した。不安心理が高まった状態とされる20を大きく下回り、投資家の先高観を映している。
建機のキャタピラーや航空機のボーイングなど景気敏感株が上昇。午後に予定されるFRBのストレステスト(健全性審査)の結果公表後に株主還元策が発表されるとの期待から、ゴールドマン・サックスなど金融株も買われている。長期金利は1.4%台後半で落ち着いており、ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄にも買いが入りやすい。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが高い。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は4日続伸して始まり、前日に付けた過去最高値を上回っている。
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