医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの先行接種が、１９日から京都府内の病院でも始まりました。
このうち京都市伏見区の「国立病院機構京都医療センター」では、１９日午前８時ごろから接種に向けた準備作業が行われ、ワクチンを１つの容器から６回接種ができる特殊な注射器に移し替えていました。
このあと希望する職員への１回目の接種が始まり、医師や看護師が事前に記載した問診票を持って会場を訪れ、上腕部にワクチンの接種を受けていました。
接種を受けた職員は待機場所に移動し、副反応がないかなど、３０分ほど様子を見ていました。
この病院では１９日、２５０人ほどが接種を受けたということで、今月２４日にかけて全職員のおよそ３割にあたる、およそ４３０人に接種が行われる予定です。
接種を受けた職員は、今後、副反応の有無や体調の変化など健康観察を続けて、３週間後に２回目の接種を行うことにしています。
ワクチンの接種を受けた３０代の女性看護師は、「副反応が気になっていましたが、接種はあっという間に終わり、痛みも想像以上に少なくて、安心して接種できました。４５分ほどたちましたが、今のところ症状はありません」と話していました。
「国立病院機構京都医療センター」の小池薫 院長は、「今後、職員の健康観察を続けて、しっかりとデータを集め、高齢者への優先接種やその後の一般接種がスムーズに進められるようにしたい」と話していました。
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