Asik Jost: 夜の動物たち間近にいしかわ動物園ナイトズー始まる

Saturday, August 15, 2020

空中回廊を活発に歩き回るトラを見上げる来園者

　能美市のいしかわ動物園で十四日、夜間に営業する「ナイトズー」が始まり、県内外の家族客らが夜の動物たちの生き生きとした姿を楽しんだ。

　二〇〇四年に始まり、毎年二千人以上が訪れる夏恒例の企画だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、完全予約制にして来園者の数を一日千二百人までに制限した。

　松島一富園長（６２）によると、普段とは違った動物たちの姿を見られるのがナイトズーの特長で、昼間は暑さでバテている動物や、夜行性の動物は、涼しい夜になると活発に動きだす。

　日中は寝ていることが多いアムールトラやホワイトタイガーも、この夜は互いに威嚇し合う勇ましい姿を見せ、親子らを驚かせた。

　一日にリニューアルオープンした展示施設「オーストラリアの平原」では、普段は人にあまり近づかないカンガルーたちも警戒心が薄れたのか、ガラス越しに子供たちと対面。キョトンとした様子で見つめていた。

　金沢市広岡の会社員野村清晃さん（３１）、美祐貴さん（３１）夫妻は、長男芽玖（がく）ちゃん（１つ）を連れて来園。清晃さんは「涼しくてゆっくり見て回れた」と満足し、第二子を妊娠中の美祐貴さんは「コロナが心配で旅行もできなかったので、きょうは久々に外出が楽しめた」と喜んでいた。

　ナイトズーは八、九月に計十二日間実施。予約に空きがある日もある。動物園のホームページから予約申し込みサイトに入れる。　（平井剛）

Asik Jost