【NQNニューヨーク=戸部実華】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時35分現在、前日比704ドル77セント高の2万6467ドル93セントで推移している。上げ幅は一時800ドルを超えた。米政権が大型のインフラ投資を計画しているとの報道が好感された。5月の米小売売上高が急増し、市場予想以上に改善したのも買いにつながった。
米ブルームバーグ通信が米東部時間の15日夜、「米政権は景気てこ入れ策の一環として1兆ドル近いインフラ投資計画を準備している」と伝えた。道路や橋などに加え、次世代通信規格「5G」の通信網も含まれるという。前日には米連邦準備理事会（FRB）が個別企業の社債購入を開始すると発表し、投資家心理が改善した。パウエルFRB議長は16日午前の議会証言でも、緩和的な金融政策を継続する姿勢を改めて示すとみられる。
経済活動の再開で景気指標の改善も目立っている。16日朝に米商務省が発表した5月の米小売売上高は前月比17.7%増と過去最大の伸びを記録した。市場予想（7.7%増）も大幅に上回った。米景気が回復に向かっているとの見方が株買いを後押しした。
インフラ投資計画を好感して建機のキャタピラーが急騰。航空機のボーイング、銀行のJPモルガン・チェース、化学のダウなど景気敏感株は軒並み買われている。原油先物相場の上昇でエクソンモービルなど石油株も高い。
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June 16, 2020 at 06:53AM
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米国株、ダウ続伸で始まる 一時上げ幅800ドル超 インフラ投資計画や小売売上高を好感 - 日本経済新聞
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