新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた中小企業経営者や個人事業主に救いの一手となるでしょうか。
最大２００万円を支給する国の「持続化給付金」の支給が８日から始まりました。
「持続化給付金」は、感染拡大の影響で売り上げが落ち込む中小企業などを支援する国の新しい制度です。
「事業の継続を下支えし、再起の糧としてもらう」と説明しています。
ことし１月から１２月までのいずれかの月の売り上げが去年の同じ月より５０％以上減少した事業者が対象で、中小企業などは最大２００万円、フリーランスを含む個人事業主には最大１００万円が支給されます。
【申請を決めた西宮市の洋食店は】。
兵庫県西宮市のレストラン「洋食とワインのお店 土筆苑」は緊急事態宣言が延長されたことを受けて持続化給付金を申請することを決めました。
１９７３年創業のこの店はアンティーク家具に囲まれ、独特の製法でつくられる店の売りのタンシチューなど豊富なメニューをそろえています。
しかし、国の緊急事態宣言が出たことで客足が遠のくと考え、先月７日から店内での飲食を休業。
テイクアウトと冷凍させた料理の通信販売に限って営業を続けていますが、先月の売り上げは９６万円余りで去年の同じ月と比べて８５％も減少しました。
店の大谷隆史シェフはいち早く資金確保に動き、先月中旬に政府系金融機関から無利子・無担保で２０００万円の融資を受けることを決めました。
しかし、緊急事態宣言が今月３１日まで延長され、その後も売り上げの回復は見込めないと大谷シェフは判断。
上限２００万円の持続化給付金を申請することを決めました。
支給されれば従業員の給料や光熱費などの固定費の支払いにあてるほか、通信販売を拡大するための資金として使う考えです。
大谷シェフは「融資を受けると決めたあとに緊急事態宣言の延長でさらに状況が悪化したので、急いで給付金を申請することを決めた。目の前の困難を乗り切るために有効に使いたい」と話していました。
この「持続化給付金」について、梶山経済産業大臣は閣議のあとの記者会見で、８日、振り込みができるのは、申請初日の今月１日に受け付けた５万６０００件のうち、４割程度にあたる２万３０００件になるという見通しを示しました。
経済産業省は通常の場合、申請から振り込みまで２週間程度かかるとしています。
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May 08, 2020 at 01:48AM
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「持続化給付金」支給始まる｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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