イスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月、ラマダンがアジア各国でも24日から始まり、イスラム教徒の人口が世界で最も多いとされるインドネシアでは、新型コロナウイルスの感染防止のためモスクが閉鎖され、閑散としていました。
ラマダンはイスラム教徒が、およそ１か月にわたって日中の飲食を断つもので、宗教心が高まり大勢のイスラム教徒がモスクで礼拝を行いますが、ことしは新型コロナウイルスの感染防止のため、多くの国でモスクでの礼拝が禁止されるなど、異例の対応が取られています。
アジア各国でも24日からラマダンが始まり、このうちイスラム教徒の人口が世界で最も多いとされるインドネシアでも、政府や宗教団体が自宅での礼拝を呼びかけています。
首都ジャカルタにある20万人を収容できるというモスクは、例年なら大勢のイスラム教徒で混雑しますが、ことしは政府の要請を受けて閉鎖され閑散としていました。
モスクの広報担当者は「このモスクが閉鎖されるのは初めてで、とても悲しい。しかし、政府の要請には従う必要がある」と話していました。
一方、パキスタンでは23日夜の天候の影響で、ラマダン入りを判断する新月が確認できなかったとして、25日から始まることになりました。
パキスタン政府は人が密集するおそれがあるモスクでの礼拝を控えるよう呼びかけていましたが、これに一部の国民や宗教団体が強く反発したため、ラマダンの期間中はマスクを着用し、およそ２メートルの間隔をあけることなどを条件に、モスクでの礼拝を認めることになりました。
モスクでの礼拝をめぐっては、南部の都市カラチで今月10日、金曜日の礼拝を強行したイスラム教徒と、これを阻止しようとした警察との間で衝突が起きています。
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April 24, 2020 at 04:33AM
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アジアでもラマダン モスク閉鎖など異例の対応 新型コロナ - NHK NEWS WEB
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