2020年07月09日19時31分
無観客で行われた柏―横浜Ｃ戦＝８日、千葉・三協Ｆ柏
Ｊリーグは１０日、Ｊ２の岡山―北九州戦（岡山・シティライトスタジアム）から観客を入れた試合の開催を始め、１１日にはＪ１とＪ３も後に続く。新型コロナウイルスの影響で公式戦再開後は、Ｊ１～３の各２節分を無観客で実施。人数や応援方法などさまざまな制限がある中で、ファン、サポーターとともに、サッカーの日常を取り戻していく第一歩となる。
政府の方針に沿って、７月中は５０００人、または収容人数の５０％の少ない方を上限に観客を入れる。最も特徴的なのは、移動による感染拡大を防ぐため、アウェー席を設置しないこと。Ｊリーグが定めたガイドラインでも、アウェーチームのユニホームやグッズを着用して入場、観戦することを禁じている。
ホームチームは、年間チケット保有者、ファンクラブ会員、一般と優先順位をつけてチケットを販売するなど工夫してるが、ファンの良心に委ねる部分もある。プロ野球との合同対策会議専門家チームの三鴨広繁氏（愛知医科大大学院教授）は、「スポーツ文化を守るために、本当にチームもスタッフも選手も努力してきた。今度は努力していただくのは観客の皆さん」と強く呼び掛けた。
多くの会場で５０００枚のチケットを準備しているが、売れ行きは伸び悩んでいる。川崎は完売したものの、「即完売」の予想は外れた。集客の高い浦和や湘南、岡山―北九州戦も、９日時点で売れ残りがあるという。
横浜Ｍの担当者は「若干売れ残りがある状況で、ある程度想定していた。（新規）感染者が増えているので、サポーターの方も慎重になっているのでは」と推察する。声を出せないなど、本来の「応援」の仕方に制限があることに、抵抗を示すファンもいるようだ。入場料収入は、クラブの柱の一つ。収容５０％での動員を目指す８月１日以降に向けて、どうハードルを下げるか課題になる。 
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July 09, 2020 at 02:17AM
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Ｊリーグ、１０日から観客入場 ホーム席のみ、鈍い出足 - 時事通信ニュース
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